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俳優、石田延之こと鏡京太郎が綴る36年間、鏡の中に封印してきた想いと未来を綴るぺーじ。
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 何か、内に大きな力の湧きたつのを嶋は感じていた。だが、躊躇いもあった。何かは分からないが心の奥底で、チリチリとするものがある。さっと鏡の中に入る勇気が今一歩のところで、危険信号を発していた。

だが、思ううちに自分の体が七色に光り出していた。それは今まで鏡の中に入り込むときに起きたことのない現象だった。また、あの声が頭の中で聞こえた。
「躊躇うでない!我は共にあり。立て!」
今度は途切れることなく、はっきりと聞こえた。
その瞬間、今までのわずかな躊躇いも、声の主が誰なのかという疑問もかき消えた。心の中にあるのは目的を果たさねばならないという強固な意志だった。

傍で七色に輝きだした嶋を見つめながら蔵元は、涙があふれ返りそうになっていた。
(嶋ちゃんだ。あの頃の…一緒に夢を追いかけたころの嶋ちゃんだ。まるで一気に若返ったかのようじゃないか!)

「蔵、いってくる」
レース直前、コクピットに入る時に見せた闘志にみなぎる顔で、嶋はそういった。
確かに、気持ちが一気に若返った気がするのは嶋も感じていた。
「自分は勝てる。いや勝つ」
そう自身に言い聞かせていたあの頃をまざまざと思い出す。

力強く拳を握り、強烈なG(高速で走るため車体にかかる重力)にも負けずに、ライバルを、そのリアウィングを見つめる眼。今はその倒すべき相手は、ハイジャックされた機内にある。
一瞬の車体のブレ、挙動の隙間を逃さずに襲いかかったレーサー時代のように、こんどはその集中力を鏡の向こうに据えて、握りしめた拳を胸にあてた。
心臓の鼓動が激しく拳を叩く。
「俺は生きている。生きている。やれる…やれる…やれる」
瞬間、嶋の体を包む光は七色の十字形を形どり、心地よい金属音を発して鏡の中に猛然と突っ走った。
鏡の中にさっと消える嶋をみながら、蔵元は心の中で叫んでいた。
「スパーク!」

つづく

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 突然、涼しくなりましたね。むしろ寒いくらい。
こういう気温だと、よく寝れるし、仕事もはかどります。

さて、しばらく更新をお休みしている間にコメント代わりに「自作小説」2本が
随分と溜まりましたので、専用板を設けました。
画面右側リンクコーナーの「鏡の掲示板」がそれです。
既にこれまでの掲載分は移動しましたので、お暇なときにでも書き始めてください。

小説を書かれているハナガミ王子さん、MISSHANさん
一応、鏡の掲示板にもTOPに規定を書きこんでおきました。お好きな方法で続けてください。また、専用板があるからと言って無理はしないでください。書けないとき、飽きたらいつでも終了してください。

尚、ブログの性格上新記事がアップされないと書き込みしにくい、こちらから何か聞きたいなどは、公式HPのBBSに従来通り書き込んでください。

MISSHANさん
ハナガミ王子さん

精力的に執筆されるお2人に、お訊きしたいことがあります。
どのようなお気持ちで、自己流ミラーマン続編を思いつかれたのか、もしくは書かれているのかを差し支えなければ、教えてくださいますか?

「蔵! 鏡だ。鏡を守ってくれ!」

 嶋は必死に鏡に覆いかぶさりながら、蔵元に向かって叫んだ。地鳴りと共に窓ガラスが割れ、箪笥も倒れてくる。たいして広い部屋ではないにもかかわらず蔵元が嶋の元へ辿り着くのは容易ではなかった。

前に行こうとしても激しい揺れのため足元が覚束無い。壁にみるみる亀裂が入り、破片が容赦なく嶋や蔵元に落下してゆく。

どれほど経ったのか、漸く揺れが収まりはじめた。

 部屋の中は散々たる状態になっている。

「嶋ちゃん!大丈夫か!」

「ああ・・・・」

「鏡は!?」

「・・・・・大丈夫だ・・・」

 立ち上がった嶋の背中からは崩れ落ちた壁の破片や、壊れ飛び散った家具の残骸が滑り落ちたが古代鏡は無事であった。

「蔵!雪村が…雪村幸男は生きているぞ!」

「えっ!?」

「青い稲妻と名のるハイジャックも、雪村の仕業だ!」

「何だって!」

蔵元の驚愕の声が響く。

 嶋は窓際に歩み、怒りの感情を顕に地震によって破壊された街並みを見つめた。

 と、突然嶋の脳裏を圧迫するような声が占領した。その声は重く、それでいて透き通るような響きがあった。

ワレ…サ…オ…トモ…共に…タタ…

 夢の中で聞いた声であった。

初めて聞く声だった…いや音のようにも聞こえた。その音色には、心に盤石の重しをのせるような堂々たる響きがあった。それでいて、初めてなのに、どこか懐かしく、まるでずっとどこかで聴いてきた声のようでもあった。

明らかに理解できたのは「トモ…」「共に」という部分だけだった。ただ、何か云いようのない強い意志というか、力の存在が自分の中に宿ったような気がした。それが”共にある”という安心感が嶋を包みこんでいるような気がした。

「嶋ちゃん!鏡から光が!!」

 蔵元が驚愕の声を上げ、嶋は我に返った。

 見ると、崩れ落ちた壁に立て掛けられた古代鏡の鏡面が揺らぎ、その鏡面から発せられた色とりどりの光の束が、部屋全体を覆わんばかりに広がりつつあった。そしてそれは、部屋の四隅まで広がり切ると、一気に傘を折り畳むように鋭い光の矢となって嶋の体を貫いた。

「何だ今のは!」

 蔵元が、嶋と古代鏡を交互に見ながら言った。

まるで、後光が指すかのように嶋の体は柔らかい光に包まれていた。そして心臓の鼓動のように脈打ち始めた。

ドックン、ドックン、ドックン…

鼓動に合わせて、光は波紋を広げたり、縮めたりした。それにあわせて、部屋全体の色も大きく変わる。蔵元は唖然としていた。ただ、その光の中に例えようもない力と安心感を感じて立ち尽くしていた。

ドッ…ク…ン、ドッ…クク…ン…

次第にその鼓動の間隔が狭まり、ふっと消えた。

明らかに、自分の中に何かが入り込んだ気がしていた。先ほど感じた強い意志と、それが共にあるという安心感…。それが今、もう一つの形を作り出していた。

何か変わったというわけではない。嶋を見つめる蔵元の目にも別段嶋の肉体に変化が見られたわけではなかった。だが、それでも、明らかにそこにいる嶋にはいつにない力強さを感じていた。

それはかつて、レーサーとして己の技量のみを信じ、傲岸不遜と言われはしたが、己に絶対の自信を持っていた頃の嶋、全身から勝つことへの執念と闘志をみなぎらせた嶋を彷彿とさせていた。

つづく

 少し、お久しぶり…ですね。
文字通り、ハードSFの雰囲気を持つ
ハナガミ王子さんのお話と、ミラーマンというより鏡京太郎の後日談的なMISSHANさんのお話も、どちらも全く別のお話になりそうで楽しみです。

さて、私事で恐縮ですがここのところ、なんだかよく分かりませんが雑事に追われまくっております。また、ロケがいくつか立て続くことになりそうです。今後、少々更新などに時間がかかることが予想されますので、ご理解くださいませ。

小説自体も、書く時間が随分と削減されてしまっているので、ある部分より先が真っ白です。

そんなわけで、しばらく更新されたり、まんまだったりが続きますので、思い出したらきてみてください。

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非公開
誕生日:
1971/12/05
職業:
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 現在、発売中の『さよならミラーマン』の86頁ー当時の制作主任、設楽氏と助監督、北村氏の対談において以下の件~ ”~志村さんは、下に優しく上には厳しい人なんです。絶対お世辞を言わない、珍しい人でした。損と言えば損ですよね。世渡りベタというか。あ、この人も出世しない人だ(笑)。*(山浦さんとの対談参照)  とあります。これは脚本家の山浦弘靖氏との対談において設定上「出世しない人」という言葉があり、それにリンクするものとして捉えておりましたが、86頁においてもスタッフ思いであり、スタッフの為に上にも媚を売らない凛とした性格ーそれ故にスポンサーなど上とはぶつかることも多く、才能があるのに出世はしずらいー という意味として対談時の通り記述させていただきました。  ですが、とらえようによっては誤解を招く文章でもありますし、また発言者となった北村氏にもご迷惑をかけかねない要素も含まれておりますので、ここに弁明並びに不用意な文法となったことをお詫び申し上げます。また、この文章を読まれて御不快に思われた方には、真意は異なるということと、不用意な文法である点に関してお詫びを申し上げるとともに、ご理解賜りたくここに敢えて記載させていただきます。 株式会社大洋図書  「さよならミラーマン」編集スタッフ一同
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