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俳優、石田延之こと鏡京太郎が綴る36年間、鏡の中に封印してきた想いと未来を綴るぺーじ。
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 風邪も一段落(?)し、オフの日が続いています。
急に寒くなりましたね。昼はいいけど、同じ格好で夜はもう絶対無理。
寒がりな私は、家でこたつで丸く…じゃただの猫なので、新聞を読んだり、相変わらず急に画面が明滅しはじめるパソコンをなだめながら、ネットニュースを読んだりしています。

先日、大阪の飲酒・無免許運転事故の話をしましたが、実は3日にも埼玉で痛ましい事故が起きていたのを後から知りました。こちも飲酒運転で、一度自動車と追突、逃走し、一家三人の乗る自動車に衝突。三人は亡くなりました。

年寄りの僻みといえばそれまでですが、こういう巻き添えを食らった悲劇的な事故というのは、もう事故ではなく、通り魔的殺人事件といってもいいと思います。私が、こういった事件が気になる理由には、一つは自分もアルコールは好きであること、もうひとつは友人に、やはり逃走した人がいるのを思い出したからです。

その人の場合、かなり昔ですが無理な追い越しをかけたところ、追い越した車が猛然と追いかけて来て、結局止めたんだそうです。その車から初老のがっしりした一見してヤクザ風体の人が出てきて、車から引きずり出されたそうです。ぶん殴られる…と思いきや一喝
「事故おこしたらどうすんだ。お前が事故るぶんにはいいが、このそばには学校もあるんだぞ」と大音声で、怒られたそうです。
友人曰く「あの時、止められてなかったら自分はいつか確実に事故を起こしていたと思う」と、後に言ってました。

友人の場合、その怒鳴られたのがトラウマになり、安全運転になったそうですが、これってある種、幸運なリミッターが働いたとも言えます。でも、そうそう誰かがリミッターをかけてくれるわけではありません。殆どの場合、自分でリミッターはかけなくてはならないのです。

大阪の事故にせよ、埼玉の事故にせよ、共通するのは加害者が事故以前になんらかの事故を起こしており、それから逃れようとして更に事故を起こしていることです。大阪の場合は、既に免許停止になっているにもかかわらず、会社の公用車を乗り回していたこと=会社側の管理問題が示唆され、埼玉の場合、どこで大量の飲酒をしたのか分かりませんが、既に追突事故を起こし、逃走の結果が殺人となれば、これはどちらも通り魔としかいいようがありません。

自動車を運転する上でのマナー、モラルが一度壊れ、壊れたまま走り続けた結果がこれです。

飲酒運転事故が起こるたびに言われることに「飲食店の怠慢」があります。要は「飲んだら乗るななのに、飲み屋に駐車場があるのはおかしい」という理屈です。かと思えば、行政上で、もしくは自動車メーカーが車に「飲酒運転ができない仕掛けを施せないのか」という声もあります。どちらもシステムとして、もしくはメカニズム的に飲酒運転を不可能にしようという策ですね。

僕は今まで、こういった「仕方ないから強制します」的なやりかたにはどちらかというと反対でした。人間のモラルとか、自分を抑える力はもっと強いと思っていたからです。
でも、この最近の事件・事故を見るにつけ、そういった強制的な抑止力もしくは根本的に法律を制定し直さないと、もう間に合わないところに来ているのではないか?と思います。

大阪の事件の場合、マスコミの報道も続きましたが、埼玉の場合、残念ながら続報がありません(知っている限りでは)。なぜ、殆ど泥酔状態になっている人間が車に乗るような環境が出来上がったのでしょうか? 仮に酩酊していたとしても、当て逃げをしたというのは、「逃げないと!」という冷静な判断をしていたのだと思います。程度の差こそあれ大阪の「死ぬと分かっていた」と変わらないと思います。

加害者の人格をここでとやかくいう気はありません。でも、これを契機に、何故ここまで「飲酒運転が止められないのか?」をきちんと、下火にさせることなく追及すべきではないのでしょうか?

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車は、走る凶器です。
京太郎さん、こんにちは。
お風邪の方は、すっかり良くなられたようで良かったです。
オフの日が続いていると聞き、家でくつろいでいる京太郎さんを想像してしまいます。
家では、どんな格好で過ごされて居るのですか?
さて、京太郎さんのコメントの熱さから、いかに立腹されているかが、想像出来ます。
飲酒事故並びに、巻き添え事故も、跡が絶えませんね。
身勝手なドライバーのせいで、命を落とすのは、京太郎さんの仰るとおり、通り魔殺人と同じだと、私も思います。
私は、お酒は下戸で飲むことはないのですが、運転免許を持っていながら運転はしません。何故かと言うと、運転技術が下手なことで事故を起こすのが怖いからです。ぶつかる相手が物なら、修理すれば済みます。しかし人にぶつかれば、そうはいきません。
車は、走る凶器です。
この事を自覚していれば、酒を飲んでの運転や、暴走は、いかに危険かがわかるはずなのに・・。
あらかじめに、酒を飲んでいたら運転できないようにしようとか、刑罰をもっと厳しくすればいいという意見も聞かれますが、いい大人が、そこまでしないと守れないなんて、情けない・・・それでは、子供と一緒?いや、それ以下かもしれません。
これから、飲み会など、お酒を飲む機会が増える時期になります。
もう似たような事件が起きないよう祈るばかりです。
MISSHAN 2008/11/10(Mon)15:31:23 編集
法とモラルの限界とバランス
京太郎さん、皆さん、こんにちは。寒さが身に凍みて来る季節になてきましたね。お体、ご自愛下さいませ。

飲酒運転は何がどうであれ、絶対いけません!その上の事故なんて全くお話しになりません。

私見は、飲酒+事故+ひき逃げ=“事故”ではなくて、“殺人”もしくは“殺人未遂”です。未必の故意があるのですから。事故を起こして逃げるとは、未必の故意があると判断されても仕方のないことです。しかし、現実は精々危険運転致死傷罪に問われるくらいが関の山…。これでは亡くなってしまった方に何と説明出来るのでしょうか。そして、抑止力という点からも甚だ疑問に思います。

私は、昨年、無免許・無保険・飲酒運転のあげく息子さんをひき逃げされ、亡くされた女性をモデルに製作された“0からの風”という映画を観たのですが、この女性のメッセージをとても重く受け止めました。本当に悲壮感とやり場のない怒りを感じました。この女性や同じような被害に遭われた方々の努力と運動によって危険運転致死傷罪が施行される事になったのです。

私自身、バイク・車の運転が本当に好きで、免許もほとんどのものを取得しました。自分でいうのもおこがましいかも知れませんが、事故を起こさない運転、事故を起こさせない運転を心がけています。しかし、世の中、全員がそうでないのも事実。

極端なものの見方をすれば、運転をしてはいけないと客観的に思われる方のなんと多いこと…。技術もさることながら、マナーに関しても、人格的にも…。誰でも自動車学校に行けば気軽に免許を取得できるような温い仕組み、そして、安易に運転できる自動車・バイク。酒を提供する人たち、そして、何の自制も効かない人たち。

このような状態では、法もモラルも形ばかりのものです。京太郎さん、皆さんや私、そして被害に遭われた方々やご遺族の皆さんの願いは届かずにこうして悲しくて虚しい事件が続いています。

しかし、法やモラルの限界に来ているといっても、それを捨てるわけにも行かないですね。厳罰化…これで全てが解決するわけではないお話しですが、現状がこうである以上、仕方のない事です。そして、社会全体が“許さない!”という姿勢を示していく必要があるでしょう。

そして、道路交通法その他諸法令を改正して、このような傾向を示す人間には免許を与えない・車を購入させない、などの厳しい措置、また、それを破る者・破る事に協力する者にも厳しい姿勢で対処できるシステムを構築する必要があるとも考えます。

また、飲酒運転の常習者や無謀運転者が容易に社会生活できるのも問題があると思います。安易に罰金刑や執行猶予を与えることなく、司法経済上の絡みも出てきますが、積極的に出来る限り上限の懲役刑を課す。不公正な現状を打開するためにバランスをこのように取ることを早急に進める事が何より必要ではないでしょうか。

長文ですみませんでした。


田中釣具店 2008/11/11(Tue)12:33:18 編集
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